大海原で繰り広げられる生きものたちのスペクタクルを極上の映像で描く「ブループラネット」。第3集は、陸と海が出会う「海岸」。ここは潮の満ち干や波の浸食など、海の中で最も激しい変化にさらされる場所。熱帯から極地まで、その景観は実に多彩だ。潮の満ち干に応じて、陸と海の環境が交互に現れる「岩場」。陸に暮らすカニと海の住人・ウツボが、波打ち際で交錯し命をせめぎ合う。柔らかな砂のクッションで生きものたちを優しく迎える「砂浜」。海鳥、アジサシの貴重な繁殖場所となる一方、海面を飛び出し、その命を空中で襲う凶暴な魚をも呼び寄せる。そして、荒波が削り出した「断崖」。陸の天敵が近づくことのできない険しい地形を利用して子育をするのが海鳥のパフィンやウミガラス。眼下に広がる海に潜り、ヒナのために魚を捕らえるが、巣穴のある断崖へと戻る道中には、獲物の横取りを狙うトウゾクカモメが待ち構えている。世界中の海岸を舞台に繰り広げられる、海と陸の生きものたちの壮絶な命の営みに迫る。