9日に開幕するピョンチャン五輪で、たった10秒に4年間のすべてをかける競技がある。スキージャンプ女子。スタートから着地まで10秒あまり。風や雪など刻々と変わる自然条件の中、一瞬で力を発揮しなくてはいけない“極限”のスポーツだ。この競技で金メダルの最有力候補に上げられているのが、髙梨沙羅(21)。ワールドカップで総合優勝4回、男女通算最多タイの53勝を成し遂げた“世界女王”だ。まさかの4位に終わったソチ五輪での悔しさをピョンチャンでの10秒にぶつける。ともに金メダルをねらうのが、伊藤有希(23)。昨季ワールドカップ5勝、世界選手権では、髙梨を上回る銀メダルを獲得するなど、急成長を遂げた。 さらに、12月に開幕した今季のワールドカップでは、海外の若手選手が台頭。メダル争いは激しさを増している。番組では、4Kハイスピードカメラなど最新の映像技術と密着ドキュメントで、髙梨、伊藤両選手や、海外選手の強さの秘密、そしてメダルへの苦闘の日々を描いていく。