いま、“世界一”の称号に最も近い日本人アスリート、プロゴルファー・松山英樹選手、25歳。世界最高峰・アメリカPGAツアーで、2016-17シーズンに3勝(通算5勝)をあげ、世界ランキングも最高2位に駆け上がるなど、一気に世界のトップオブトップの仲間入りを果たした。しかし、この男は決して満足していない。なぜなら、幼い頃から抱き続ける究極の目標、日本選手初のメジャー大会制覇を狙っているからだ。今年、松山選手はその世界の頂にあと一歩に迫る死闘を繰り広げ、試合後、人目をはばからず泣いた。その涙の意味は何だったのか。もはや日本の誰も想像できない境地に立つ松山選手は、何を思い、考え、戦っているのか。普段、松山選手がその本音を語ることはほとんどない。番組では、PGAツアー通算3勝の先駆者・丸山茂樹さんによるアメリカ現地取材とロングインタビュー、さらにNHKがアメリカ挑戦以来4年間続けてきた密着取材から、その強さの秘密や苦悩、そして人間・松山英樹の実像に迫る。