甲斐信枝さんは、雑草の美しさにひかれて60年以上描き続ける現役の絵本作家。代表作『雑草のくらし』は30年を超えるロングセラーだ。地面に寝転がって植物と対話、ノゲシのタネが風で飛ぶ様子やフウロソウが種を弾き飛ばす様子を緻密に描き出す。京都・嵯峨野の里山で、甲斐さんの眼差しを通して植物の驚異の営みを見つめる。