シロイルカ(ベルーガ)は「サンクトペテルブルク製」と書かれたハーネスを着けていたため、軍事利用目的の“スパイ・イルカ”ではないかと推測された。驚くほどの人懐こさでノルウェー中の人気者に。やがて海岸線に沿って南下を始め、群れにかえることなく5年に渡って2200キロをひとりぼっちで泳ぎ続けている。このまま自由に泳がせておけばいいのか、それとも人間が保護するべきなのか?一頭のイルカを巡る論争を伝える。