宮城県庁や気仙沼市などで1000人を超える自治体職員たちに行われてきた聞き取り調査がまとめられた。発災直後、自らも命の危険にさらされながら手探りで救出活動にあたった消防士。被災現場から数多くの遺体を搬送し、土葬という非常措置への対応を迫られた市の職員。被災者の極限的な心情に向き合いながら奮闘した自治体職員たちが語る生々しい言葉には、大規模災害が相次ぐこの国の未来に伝えるべき教訓が詰まっている。