「その島には、龍がいる」奄美大島では、台風を空駆ける龍になぞらえ、共に生きてきた。島で生まれ育った碇山勇生は、台風が生んだ怪物のような巨大波にサーフィンで挑み、大物のイソマグロを狙って、伝統の素潜り漁で命の駆け引きをする。台風の破壊を乗り越えてきた森では、希少な動植物が、美しく力強い姿を見せる。台風の災いと恵みを受け止め、命をつないできた「世界遺産の島」に密着。大自然と共にある暮らしを見つめる。