ある日、八王子の名門旅館『いわい』の仲居、佐代子(銀 文蝶)が二係にやって来た。佐代子は「東側の離れに一人で泊まった人は必ず死ぬ」という話を二係の面々に聞かせる。事実『いわい』では、開業した明治から大正時代にかけて5人がその部屋で毒殺されていて、それ以来この部屋は開かずの間になっていた。ところが近々改装で部屋の取り壊しが決定され、「その前に一度泊まってみたい」という人が後を絶たないのだという。迷ったあげく旅館側は、死の部屋に泊まるイベントを計画。佐代子は万が一に備えて警察に保護を頼みたいというのだ。野々村(竜雷太)はその申し入れを断るが、柴田(中谷美紀)は、興味津々。お目付役の真山(渡部篤郎)と共に依頼を引き受けることにする。 「死の客室」に泊まるという悪趣味な催しの当日、柴田と真山は客の振りをして『いわい』を訪れる。さらに偶然会った彩(鈴木紗理奈)もなぜか一緒に潜入することに・・・。“部屋に誰が泊まるか”で盛り上がる面々は、宿泊者をトランプで決めることに。結果、旅館の跡取り娘、朋美(池田昌子)が泊まることになり、他の人は隣の部屋に待機。生存確認のため、30分に一回、声をかけることにした。午前4時、朋美の返事が間こえなくなり、ほどなく遺体となった朋美が発見された。そんな中、柴田は「犯人が分かった」と。さらには皆にもう一度トランプをしようと持ちかけ、「犯人はトランプに負けた人です」と言うのであった・・・。