老人ホームが全焼し、入居者9名、職員1名が死亡する事故が起こった。その後の調査で、9名の入居者のうち5名に施設の経営者を受取人にした生命保険がかけられていたことが判明する。報告を受けた伊達一義(堺雅人)は、施設の経営者・春日恒夫(鈴木浩介)を事情聴取。しかし、春日は、入居者の希望で受取人になっていたことがわかる。金に困っておらず、人格者と評判の春日に、宮城あすか(杏)は、事故かもしれないと思い始める。 そんななか、伊達は、焼死した入居者に逃げた様子がないことを疑問に思う。久遠健志(錦戸亮)は、睡眠薬で眠らされていた可能性を示唆するが、検死の結果、その可能性は退けられる。 伊達はあすかとともに、出火原因を作ったとされる入居者・高原スズエの自宅を訪問。応対したスズエの息子夫婦は、世間からのバッシングを受け、母親を恨んでいた。 その後、片桐冴子(りょう)に呼び出された伊達は、事件当日にホームでインフルエンザの予防接種が行われていたと聞く。さらに冴子は、法で裁かれなかった容疑者が行方不明になる"神隠し"を調査してみようと思っていると明かす。 伊達とあすかは、予防接種を行ったという医師・羽鳥晴信(東根作寿英)を訪ねる。羽鳥はスズエの夫の主治医でもあったが、心筋梗塞で入院した夫は、羽鳥の診察後に容態が急変して死亡。スズエはそれを医療ミスだと、クレームを付けていたという。そのことで立場が悪くなった羽鳥がスズエを恨み、注射に毒を入れて殺害したのではないか――。そんな仮説が立てられたが、立証はできない。 そんな折、羽鳥の病院で聞き込み