ある日、黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出された只野(高橋克典)は、今、大人気の韓流スター、カン・ヨンジン(高橋克典・二役)の身辺調査を命じられる。実は「カン・ヨンジンの過去をばらされたくなかったら、一億円用意しろ」という脅迫状が送りつけられてきたのだ。彼の日本でのプロモーションを電王堂が手がける以上、どんな些細なスキャンダルでも見逃してはならない。さっそく只野は来日するヨンジンを迎えに成田空港へと向かう。
黒川会長(梅宮辰夫)の旧知の友人が経営する業界2位の大手・グローバル電器を誹謗中傷するサイト「グローバル電器の闇を暴く」が今、問題になっているという。どれも事実無根のデマばかりだが、このまま放置していては会社の信用に大きな傷がつく。そこで、黒川会長は只野(高橋克典)を呼び出し、このサイトの管理人「スコルピオン」の正体を探るよう命じる。
この半年間、電王堂では社内プロジェクトの情報が外部に漏れ、コンペに落ちるという不祥事が立て続けに3件も起こっていた。只野(高橋克典)は黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出され、社内の花形部署である第一企画部への異動と共に、社内スパイを探り出し捕まえるよう特命を受ける。さっそく第一企画部に配属された只野は、部長である一の瀬(鈴木砂羽)が怪しいとにらむ。どうやら彼女は「電王堂王子」と呼ばれ女子社員から人気の営業部社員、霧島(川野直輝)と関係があるようだ。
電王堂が宣伝キャンペーンを手がけている東亜女子大学の新キャンパス建設予定地で、一人の生徒・若宮薫(桂亜沙美)が遺体となって発見される。スキャンダルによる大学のイメージダウンを懸念する黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、彼女の死の真相と背後関係を探るよう命じる。学内に潜入した只野は学長の高木(江守徹)と会うが、いきなり漢字の質問をされ悪戦苦闘。そこに准教授の百合(横山めぐみ)が現れ、2人が新キャンパス建設をめぐって対立関係にあることを知る。
大手広告代理店、電王堂の窓際係長、只野仁。普段はダメ社員を装う彼のもう一つの顔は、社内外のトラブルを秘密裏に解決する会長直属のスーパー社員、特命係長というものだった。そんな只野に黒川会長から新たな特命が下る。それは、電王堂が手掛けるビッグ・イベントのメインキャラクターを務める人気グラビアアイドル、シルビアの警護と身辺調査。彼女は“暗黒王子”と名乗る謎の人物から悪質な脅迫を受けていた。さっそくパートナーの森脇と共に調査に乗り出す只野だったが…。
近々パリに進出する予定の有名ファッションブランド「ケン・モトムラ」。そのオーナーであり人気デザイナーでもある元村健(国広富之)がある日、何者かにボウガンで襲われる。幸い大事には至らなかったが、もし彼の身に何かあれば「ケン・モトムラ」ブランドのパテント(特許)管理をしている電王堂にも多大な損害が及ぶ。黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、誰が何の目的で元村を襲ったのか調べるよう特命を下す。