どんよりとした街にたたずむ施設に、理由ありで送り込まれたツムジとサトルとココ。塀の外に出ることを禁じられた三人は、病院と街の間に立つ塀の上に自分たちの居場所を見つける。「塀の外に出なきゃいいんでしょ。塀の上なら、いいのよ」病院の塀から足を踏み出せないサトルをおいて、二人は隣の塀へと飛び移る。 塀づたいに行き着いた教会から聞こえてくる賛美歌に耳をすますココ。二人に気づいた牧師が塀に梯子をかけて二人と話をする。地球の滅亡を願っているというツムジと、自分が死んだら地球もなくなると信じているココに、牧師は聖書を渡す。 施設に戻った二人は、一晩、保護室に送り込まれる。 聖書の黙示録に触発されたツムジが、地球滅亡の日は7月10日と決める。 そして三人は地球の最期を見るために、塀から塀へと旅を始める・・・・・・。
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