物語の主人公は、思うように言葉を発せない「吃音症」を持ち、幼い頃から周囲に馴染めず“ぼっち”を極める高校3年生・平良一成と、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマ・清居奏。高校3年の春、クラス替えの自己紹介で緊張のあまり吃音が出てしまった平良は、クラスで透明人間のように扱われ、清居らのグループからパシリにされるようになる。しかし、そのことを気に留めるどころか、むしろ嬉しく思っていて─?!実は、平良は清居をひと目みた瞬間から恋に堕ちていたのだった。クールで美しい清居のことをひそかに、王(キング)と崇拝し、昼食の調達に使いっぱしりと忠誠を尽し続けていく。この思いは、憧れなのか、何なのか─。自分の気持ちに整理ができずにいたが、クラス内で力関係が変わるある出来事をきっかけに、二人の関係は急展開していく。 高校から大学と青春期の2人の関係を繊細に描いた本作。底辺“ぼっち”な男子高生と、学校の中心で美しくカリスマ的魅力を持った対極な男子高生二人の、分不相応な恋心の行方は―。“青春の爽やかさ・儚さ・切なさ”に共感し、「性」の概念を超えて、もどかしくも、キュンとするストーリー展開をお楽しみに。月日が経過し、高校・大学と年を重ねる2人の心情の変化、そして小山をはじめとした、追加キャストとの関係性にもご注目下さい!