幼い頃から傭兵として各地の戦場を転々とする生活を送るガッツはグリフィス率いる鷹の団に入団。切り込み隊隊長として、百年戦争での鷹の団の武勲の数々を支えていた。グリフィスを始めかけがえのない仲間を得、剣士としても百人斬りを成し遂げるほどに成長したガッツ。しかしガッツは、ただ闇雲に剣を振ってきただけの自分の人生に問いを投げかけるようになる。そしてグリフィスがシャルロット王女に投げかけたある言葉をきっかけに、自分の生きる道を自らの手で見出す決意を固める。
また“あの夜”がやってくる。「黒い剣士」が吠える、戦いの“夜”が――。 国産ダーク・ファンタジーの最高峰として、日本のエンターテイメント史上に圧倒的な存在感を誇る大ヒットコミック「ベルセルク」。 国内のみならず海外でも絶大な支持を誇る本作の、新たなアニメ化がついに本格始動のときを迎える。 胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ、終わりのみえない復習の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。 彼の前に立ち塞がるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして敬虔なる神の使徒。おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げた体と磨き抜いた技――人としての力をもって、ガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。 旅路の果てに何が待つのか。 答えはただ、“夜”の中にある。 目を凝らし、闇を見つめよ――!
己の剣だけを信じて孤独に生きてきた男が、戦場で一人の気高き男と出会った。若き戦士ガッツとグリフィス。大いなる野望を胸に秘めるグリフィスは、ガッツを決闘で制し、自身が率いる傭兵団「鷹の団」に引き入れた。 ガッツという強大な戦力を得て、数多の激しい戦を乗り越えていく鷹の団は、互いに戦士としての信頼を重ね、ついにミッドランド王国の正規軍にまでのし上がる。だが、グリフィスにとってそれは、彼の目指す高みへのほんの一歩に過ぎなかった。 一方、ガッツはグリフィスとの絆にかけがえのないものを感じはじめていた。だが、ある夜、ガッツは、グリフィスの語る夢、そして友の話を聞いてしまい……。荒ぶる地上で出逢い、道を交錯させたガッツとグリフィス、鷹の団の者たちは、やがて人智の及ばぬ恐るべき宿命の足音を聞く。